黄昏、あれは
石瀬琳々

黄昏、あれは
樹陰じゅいんに眠るあなた
穏やかな目鼻立ちに
風が吹きすぎる
私はそれを眺めるだけの


かげり
を知っていたでしょうか


思い出、それは
静かに踊るほつれ毛
微笑む瞳に
雲が流れてゆく
僕はじっと見つめるだけで


ひかり
を感じていただろうか


陥る罠に
閉じ込められている
黄昏、ガラス体のやさしい涙




自由詩 黄昏、あれは Copyright 石瀬琳々 2007-11-28 13:50:48
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