結婚 (2004.2.16)
和泉 輪

私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう


私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてしまう


二月 嫁いでいった花嫁は
純白の喪服を着ていたらしい
誰に祝福されることもなく・・・・


私が明日の奥を覗いていると
太陽と青空が愛し合い始める
私は慌てて目を逸らす しかし
決してそれを忘れぬように と


自由詩 結婚 (2004.2.16) Copyright 和泉 輪 2004-06-13 20:02:55
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