シベリアン・ブルー
快晴

それはきっと嵐の夜で
鈍色の雨に混じって
空が降っている
寒いね寒いねって言いながら
冷たい体を寄せ合って
天井の無い朝を迎える
硬くなったパンを分け合って
薄いコーヒーをそっと啜る
木製の引き出しの中には
ロシアンルーレット
君の乳房の柔らかさを
濡れた子宮の温かさを
その指で思い出しながら
引き金をひく
きっとこれが生きているってことだろう
寒いわって君が呟く


自由詩 シベリアン・ブルー Copyright 快晴 2007-11-23 01:34:16
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