下っ端
梓ゆい

とんとんからりとんからり

今日も黙って黙々と

いそいそ片付け床磨き

聞こえる嫌みに耳塞ぎ

黙ってせっせと下準備

隣の作業を盗み見て

ただただ横目で羨んで

嫌みの一撃くらいつつ

跡片つけをこなします。

とんとんからりとんからり

初めの目的しまい込み

押して隠して我慢して

周りの一言受けるのみ

とんとんからりとんからり

『繋がれ繋がれもう一度、

何処かが見えるその日迄』

それでも炎は消えなくて

何度も念じて横置いて

出来る様になるんだと

忘れて持ち場に居続ける

とんとんからりとんからり

忘れずしっかりやれる為

馬鹿は馬鹿なり生きて行く

馬鹿は馬鹿なりやって行く

とんとんからりとんからり

とんとんからりとんからり

とんとんからりとんからり


自由詩 下っ端 Copyright 梓ゆい 2007-11-22 22:33:04
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