夕日にまつわるエトセトラ
短角牛

下校中の小学生が

「すっごい きれいな夕日だね」

と、

聞こえる声で話してた。


なんで大人に近付くと

何の気負いもなく喋れなくなるのか

大人は残酷でないかわりに

楽しくない。


のかなぁ。



夕日は影を延ばす。

「影がお家へ帰りたがっているんだ」

僕も帰ろう お家へ帰ろう
家に近付くと今日の夕飯がわかる

やっぱり 自分で作るよりうまいよなぁ。


大人に近付くって

誰かの作るご飯に飢えること。


かなぁ。


夕日が作った茜のちぎれ雲に

久しぶりに感動して

はっとしたんだよ。

直後にまたはっとした。


なんではっとしたんだろうって。

心の少年を隠すのが大人。

なのかなぁ。


とりあえず夕日は答えてはくれない。


自由詩 夕日にまつわるエトセトラ Copyright 短角牛 2007-11-22 00:18:02
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