学生
ゆるこ
砕けたアイボリー
平和な、この世界から
(脱け出せずに)
白黒の斑点
澱んだ苔色の空
引っ付いては離れない未来を
どれだけの戯言で埋めれば
救われるんだ、
吐く息白く 白く
つまらない遊園地の閉鎖
煌めいたのは水槽の中
酷く孤独なアルペジオ
滴る透明のそれを
さみしがりが血、吐きながら
ぶちこまれた棺桶の中から
流してる。
水泡は、
綺麗なんかじゃない
肺の中のメランコリーを
必死に剥き出しているだけだ、なあ
句読点の付け方すら忘れた学生
教室で最後のリスニング
仄かに暗い時代の片隅で
灰が、また舞った