「過ぎた日」
菊尾

生きていれば
どこかできっと会えるよ

たとえ消えたとしても
その内あっちで会えるはずだよ

僕も
君も
ただ
慎ましく包まれて
細い二本の指先で
互いを汚すだけ


考えても
考えても
どこにも行けないよ

夕焼けで掻き消そう
噛んだり離したりを繰り返して
そればっかりで

痕の残し方
水滴の速度
嘘みたいな病


もう、これで


最後だよ


自由詩 「過ぎた日」 Copyright 菊尾 2007-11-19 05:20:47
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