45分で終わった恋
佐々木妖精
エホバの女史が冊子を投げ入れ笑顔を覗かせたのです
「私は神を信じていませんが、いるかもしれないしいないかもしれないです」
それを聞くと彼女は深い口をちらつかせまし
た
たた
たたた
たたたた
たたたたた
たたたたたた
たたたたたたた
たたたたたたたた
たたたたたたたたた
たたたたたたたたたた
たたたたたたたたたたた
本当であるとか真実であるとか真理であるとかいう言葉を聞くと頭の中に沢山の×印が浮かぶのです
言葉狩りをする権利のない私はばってんにうずもれてあらゆる物事に関しての判断をくだせないと言えます
貴女と話していると
ば ん
って
って
ば ん
ばってんだけが目を閉じても開けても落ちてくるのです
私の中で舞っているのです
す
すす
すすき
すきです
すてきです
すばらしい方
すっかりファン
美しいばってんだ
神が非常に憎らしく
憤慨も仕方ありません
どうしてあと1000年
騙し続けてはくれなかった
玄関で震えつつ説法している
彼女に部屋へ入るよう勧めると
やさしいですねと感謝された私は
ただ
にび色の凛としたばってんを
自分のものにしたかった