条件反射
まりも

たとえば
信号変わりそうな横断歩道で手を引いてくれたり

たとえば
受話器の向こうからあなたの声が聞こえたり

たとえば
後ろからぎゅっと抱きしめてくれたり

たとえば
日記にコメントをくれたり


心臓が口から出そうなくらい脈打って
身体が自分のものでないみたいに熱くなる

もう好きじゃないのに
そういう関係じゃないのに

あなたのことを思う時間が長すぎたんだ
あんまり長すぎてあたし壊れちゃったんだ

そう思うことにする

あたしはあなたと接すると 化学反応が起こって
心臓と体温がコントロールできなくなるの


そうだ きっとそうなんだ


自由詩 条件反射 Copyright まりも 2007-11-17 23:27:41
notebook Home 戻る  過去 未来