ものとおもいで
唐草フウ

きゆうううううううがががががが
せまいせまい毛布の中で
かたまった感情を
溶かせ・とかせ

すれちがうことも
無心でおいかけるのも
からだがなければ
この下肢、裸足
つめたい

がったんがったん
あたらしくなってゆくのに
きれいになっていくのに
ひとのよごれがふえて
それは拭いたらきれいになるかな
だれが風を吹くのかな
そらはどうみてるのかな

壁・ふすま、たたみ
あらゆるもの
しみついてたものバイバイ
思い出が
さようなら
って
ばいばい、しそこなっても、
ばいばい

涙ぐむ人ぐまない人
いいもんべつにそんな執着すてちゃえ
って

そんな急に変われんで
どこいった
どこいった、て
帰りを待つおかあさんみたく
さがして

かなしいのは
思いだせなくなること
かなしいのは
思いださなくなること

朝だけは、来るのにな


未詩・独白 ものとおもいで Copyright 唐草フウ 2007-11-17 09:48:01
notebook Home