ぼくの汽車
ゆうさく

窓からのぞく、
夕焼けを切り取って
曖昧な水曜日の夜を殺す

吹き抜けの屋根
だけど進む
藍が絡みつく風を
吸い込んでしまうのは
仕方ない

だくんだくんと
汽笛は
あすこのそら
ああ、
カルタシス

人々は騒ぐ
うずうずぺろん
うずうずぺろん

ジャズが鳴り響いたら
みんな無言の
ダンスステージ
駅弁は飛び散って
生涯を終えた

ぼくの横に座った、
ジェントルマンは
哀しみを食い散らかした
うざいから
首を絞めたら
「愛してる」
と、連呼された

人々は騒ぐ
うずうずぺろん
うずうずぺろん
なんだそれ

みえないけれど
きっとある、妖艶な
景色の向こうがわを
描きながら、
ぼくは、夢をみる


自由詩 ぼくの汽車 Copyright ゆうさく 2007-11-17 01:32:22
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