あめゆき
umineko
恋の壊れる音を
はじめて
私は聞いた
恋は
すがるしかなかったのだ
制度に
あるいは約束に
あなたを
愛しむ理由がないように
あなたを憎しむ
理由もなくて
強いてあげれば
たとえば
見上げた青空の
その角度が
ほんの少し違っていて
気づかないほどの
小さなほころびを
なんということだ
あなただからわかってしまう
好きすぎて
もう
抱き合っても抱き合っても
さみしさで泣くだろう
自由詩
あめゆき
Copyright
umineko
2007-11-16 07:39:46