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結城 森士
いつの日も真実を追い求めた
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も
神や道徳が僕に揺ぎ無い信念を要求した
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼もそして夜も
母親は僕に言った
「優しいだけでは駄目なのよ」
僕が時代に飲み込まれてしまっても
どうかその言葉だけは消えてしまわないで
いつの日も誠実であれと叩き込まれた
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も
先生は急に怒り出して「本当に大切なことは何か」と問うた
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼もそして夜も
やけに難しそうな顔をして僕達に伝えようとした
「それが一番大切なんだ」
僕が時代に飲み込まれてしまう時
貴方のことなど微塵も思い出せないでしょう
いつの日か多くの友達は僕を置いて旅立っていった
残されたものは皆喚き散らしながら離れていった者を責め立てた
おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい
そんな時は決まって先生が頷きながら僕に同意を求めた
僕は朝も夜も、正しいことは何かと自問し続けた
いつまでも答えが出ることは無かった
いつの日も誠実であり続けようとした
そして答えを出し続けようとした
いつまでも真実に向かって
いつまでも真実に向かって
いつまでも真実に向かって
いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも・・・
その間にも多くの友人が知られざる喜びに向かって旅立っていった
彼らは言った
「答えは一つだ」
「それはとても簡単だ」
「白と黒のどちらかしかないのだから」
僕は言った
「そんなことは間違っている」
彼らは答えた
「君が間違っていて我々が真実だ」
僕は言った
「そんなことは間違っている」
彼らは答えた
「君が間違っていて我々が真実だ」
僕は言った
「そんなことは間違っている」
彼らは答えた
「君が間違っていて我々が真実だ」
そして彼らは去り際に言った
「何しろ真実は我々なのだから」
いつの日も真実を追い求めた
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼も
神や道徳が僕に揺ぎ無い信念を要求した
朝も昼も朝も昼も朝も昼も朝も昼もそして夜も
母親は僕に言った
「優しいだけでは駄目なのよ」
僕が時代に飲み込まれてしまっても
どうかその言葉だけは消えてしまわないで