うずまきうずまき冬の恋
榊 慧
うずまきうずまきぐるぐる巻いて
いつか解けなくなるといい
いつかひとつになるといい
木枯らしが吹いて淋しさが増すのは何故だろう
乾ききった落ち葉を踏むと靴がカシャカシャと音を鳴らす
騒がしかった虫の音、雨音、人の声
今は落ち葉の朽ちた音だけが耳に鳴る
うずまきうずまき、ぐるぐる巻いて
いつか解けなくなるといい
いつかひとつになるといい
紡ぐ言葉の数ならば
これから二人で増やしましょう
自由詩
うずまきうずまき冬の恋
Copyright
榊 慧
2007-11-14 17:27:14