立ち止まる為の公園 〜 未来 〜
狩心
語りつくせないものを語ろうとして
思い出せないものを思い出そうとして
居るはずのないものを探して
不可能なものが彼女を永遠へ誘い
可能なものが彼女を埋め尽くし固めていく
彼女が一つの言葉で全てを表現しようとしたとき
確実に自分を失い
それはどこまでも続く
夕焼けの公園だった
隠せば隠すほど
帰る場所は無くなる
周囲の風景が
優しく彼女を包み込み
小さな身体へと浸透していく
これは成長ではない
彼女はもう
死んでしまった
自由詩
立ち止まる為の公園 〜 未来 〜
Copyright
狩心
2007-11-14 10:11:58