陽光 続
かたや 剛

例えばそれが
異国の学者の言う
己を貶める修羅の鏡であったとしても

仮に僕が
悪魔の君の中に
愛する兄弟の面影を追っていたからだとしても


君のその力で
今夜の空に
星が沢山出ているのかな


これが見納めになる景色であると

それが今までに見た全てての中で
一番綺麗な世界になったことも


君の邪なその力が
人を人たらしめんとする活力を
失わせるためだけの力だとしても


僕はその力を
君の優しさと
呼ぶことにした


自由詩 陽光 続 Copyright かたや 剛 2007-11-11 17:39:22
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