眩暈
AKiHiCo

キミとの思い出に蓋をする
上から錘を載せて
例え其れが未熟だとしても
私は大切に抱き締める

壊されてゆく今を
崩れて泣き叫ぶ事しか
まだ出来なくて
朝が来るのが怖くて

私に誰かが罰を与えている
罪も判らないまま
鎖に縛られて動けない
握った筈のキミの掌
いつしか力が抜けていて
床にだらしなく垂れていた

抱き上げても
しな垂れるだけ
されるがまま
そこにキミが居ない

失くした物は
何一つないと信じさせていて


自由詩 眩暈 Copyright AKiHiCo 2007-11-10 00:58:00
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