しんろちょうさしょ
ウデラコウ

ウデラさん しんろちょうさしょのしめきり・・・

そこまできいて わたしは けいたいを きりました


はじめて まよったのです にじゅうにさいにして


それまでは じゅんぷうまんぱんで
かべにぶちあたろうが ゆめをこわされようが わたしは
てっぽうだまのごとく まっすぐと あるいてきたのです

・・・わたしになりになのですけど


でも いま はじめて まよったのです


それまで めいかくに きまっていた ゆきさきに はじめて
ぎもんを もったのです

めいかくな ゆきさきは
ぎもんを もったとたんに やみにとざされました

しゅうしょくさきに かこうとおもったきぎょうのなまえは ひとつもうかばず
ほかのことばかり あまたをよぎりました

ちいさいころから なりたかったものたち

かいぞく おひめさま まほうつかい ちきゅうぼうえいたい ぴらみっどをみつけるひと

そんななまえばかりが うかんでは きえてゆきました

わたしは どこへ むかうのか
わたしは なにを するべきか

なにひとつ わからないし きまっていないのだと そのときはじめて しりました

それでも あのかんじのわるい おばさんは
おちゃをかたてに まいにち でんわを かけてくるので

わたしは しかたなしに いちばんしゅうしょくしたくて いちばんじぶんにはなれないものをかきました

しをかくひと

やくがくぶはじまっていらいだと おこられました





未詩・独白 しんろちょうさしょ Copyright ウデラコウ 2007-11-08 23:36:22
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