冬への幸せチケット
山崎 風雅

 さぁ、耐えねばならぬ季節がくる
 木々は余計な葉を落とし
 迫り来る冷たい冬に
 まるで清楚なクリスチャンが祈るように
 凛として空を仰ぐ

 煌きが冴える季節でもある
 人々は暖炉ある、暖かな家路に
 早足で戻り行く
 温もりを求めて

 心が清められる季節でもある
 ダラダラと過ごせていた季節ではなく
 細細と用事を済ませていかねばならない
 冬は容赦ない

 白い季節
 奇跡が舞い降りそうな季節
 冬への幸せチケットは
 手に入れたかい?



自由詩 冬への幸せチケット Copyright 山崎 風雅 2007-11-08 00:02:03
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