未知なる人
山崎 風雅

 きれいに片付いた部屋で
 自分の時を戻したくて
 タバコに火をつける

 儚い夢の破片を一つづつ丁寧に集めて
 一つの夢の結晶を作る

 この世に降り立つ以前は
 俺も天使の一人だった
 
 荒浪の人生
 超えてきた道のりよ
 太陽が眩し過ぎて目をつむるように
 近くて遠いキミよ

 昔に置き忘れてきた
 あの人の名前を
 思い出した

 脈々と続く
 この鼓動
 未来への窓を開き放てば
 未知なる人が
 ほら、笑ってる



自由詩 未知なる人 Copyright 山崎 風雅 2007-11-06 12:30:10
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