坂の街
ゆうさく

猫がふっと
夕景に魅せられて

冷たい井戸水
すこしすくって
山影バイバイ

たしかこのまち
年中
5時間目のけだるさ

教会では
渦をまいた
神のラヴソング
それはともかく
ニキビ薬をとりにゆけ

斜面都市を
まるくつつむ、
センチメンタル

かすかに見えた、
夏ぼうけ。
きっとみんな、
明日を、待っている


自由詩 坂の街 Copyright ゆうさく 2007-11-06 00:14:18
notebook Home 戻る  過去 未来