金魚鉢
し ん


悠々と泳ぐ金魚をぼんやり眺めてた
お前は溺れないの?
届くはずもなくて
口はぱくぱく動かして
尾ひれはひらひら舞い動かす――

生き縋るように見えて酷く痛い
きっと きっと ガラスの檻は残酷なんだ

僕は金魚になれないね



自由詩 金魚鉢 Copyright し ん 2007-11-04 17:54:57
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