ふたつまぶた
石田 圭太

くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精もせず 果てた


今日はトマトが採れました
きゅうりの花が咲きました
畑の隣のタバコ屋で
おばちゃんにとーころもし もらいました
ぽっちゃり娘に朝食出され
いただきまっす
召し上がれー
米の一粒一粒 が よく 主張しやがる
好みの 固さ
旨い           いただきまーす


トグロを巻いたような
坂道を登ると貯水塔がある
坂道を駆けてゆくぽっちゃり
に付いてゆく私
トグロを巻いたような
坂道の先の貯水塔
には登る事が出来る
今朝の女はやっぱり知らない
記憶にない女だ
とか考えているともう着いてしまっている
距離の貯水塔
に登ると一応町が一望出来た
わあ とも
なん とも 思えぬ
景色を見てぽっちゃりがはしゃぎ
落ちやしないかと
私はそっと手を伸ばした
かん とも 思えぬ
景色を見てぽっちゃりがはしゃぎ
私はそっと手をまわした





ミシリ
と音がすると
小さな骨がいくつも外れたのが分かった
足を上げると


掌に乗せると
まるで私が生気を吸い取っているかのように
か細く
カボそク
なって逝くのがわかった


しかしそれでもこれと私は
同じ大きさであるのかも知れなかった



自由詩 ふたつまぶた Copyright 石田 圭太 2004-06-09 19:41:47
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