苦手な街の君と僕
太陽の獣

雨の降る夜
マンションの入り口に猫
雨宿りしてるみたい
近寄ったら奥に入ってった
でも
見える位置で待機
こっち見てら

毛繕いして
寝転んで
そのくせこっちの動きには敏感で
一定の距離を保ちたいってさ


雨と僕、どっちが苦手?
両方
って答える君が好き


住みにくいよね、こんなとこ
苦手なものは降ってくるし
苦手な人は多すぎるし
雨宿りしてたら見つかるしで
なかなか落ち着けないね


君の頭を撫でてくれる人はいるの?
お断り
って答える君が好き


餌をくれる人はいるの?
その手にガブ
って噛みつく君が好き
したたかにブツは拝借
そんな君と雨宿り



自由詩 苦手な街の君と僕 Copyright 太陽の獣 2007-11-01 10:45:22
notebook Home