GOTH
000

「死にたい。」なんて云って本当は生きたかった



knife



ナイフを汚した血の文字で書いた其の思いは
誰も傷付けたりしないし
ナイフから零れ出した真っ紅な液体、其れは
誰でもない僕のものだって

何で誰も解ってくれないのかな

僕はあの場所で嗤っているよ

今日も



blood



あの頃の僕に花束は描けなかったから
せめてもの餞になれば好いと思った
あの頃の僕に笑顔は作れなかったから
いつの日か別れの言葉を云いたいな

遠過ぎる
泣いたら楽になれると思っている
近過ぎる
いつも誰かの影を踏んで生きている

もう要らない

此の胸には入らない


自由詩 GOTH Copyright 000 2007-10-31 21:10:38
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