とり
北野つづみ

とりだって
なきながら とんでいる
なきながら はばたいている
ごらん あのほねを
アルミパイプとおなじに
からっぽ
くちびるをあててふいたら
さぞかし さみしいおとがするだろう
てもなく
はもなく
みぎっかわのらんそうも
かるくなるために
すててしまって
たかいそらを とぶ
たいように ちかづいていく

二〇〇七年七月十五日


自由詩 とり Copyright 北野つづみ 2007-10-30 08:21:23
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