「し」
山内緋呂子

music は
あなたと 二人で聴く為のもので
包丁 は
私の腹を割っさばく為にある訳 じゃなく

詩 なんてやってなければ
詩 がなければ あなたとも music とも
会わずに済んで

命を引き替えにしなくてよくて

詩がなければ死はなくて

31歳の午前5時には、ピンクの服を着た大きなぬいぐるみが拡がって

空が晴れ渡る彼
普遍的に歩く彼女
空を究める彼女



空究
普歩
3年前に会って

生きてるだけで偉いよ
と言った君と


まだ会ったことの無い君



予定では必ず 普歩と会うはずで


見てよ空究
これが
詩なんてやってる糞のあたしだ




もう私のこと

あたし

って言うようになったよ
空究、
見てよ空究





これが詩なんてやってますって言ってたあたしだよ







ごめん結局

死と引き替えなんだ

君の世界では単に





と、
携帯でメールを打ち、変換に





って出るのかな

あたしの携帯ではすぐに







ねえ。




天気がいくら晴れてても隣に一緒にあなたがいないと私はいつだって階段から落ちて

とりあえず、長澤知之の「P.S.S.O.S」って歌がお薦めだ



空究







あれからの男の名前をここに全部書きたいよ空究





詩なんてやってる糞なんだ



君の携帯には




は、












いつ出るの。


未詩・独白 「し」 Copyright 山内緋呂子 2007-10-30 06:05:15
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