拝啓、ワタクシ
フクロネヅミ

拝啓 十日後のワタクシ様

今日は怒りあり余って
車の鍵を投げつけたところ
見事に壁に刺さりました

さすがにまずいと思いましたが
あれくらいの穴
言わなきゃ誰にもわかりません


我を忘れそうになるほどの感情の高ぶりは
はたして、ヒステリックという枠の中に
収めてしまってよいものか


夕方頃にはいつも通り
心の異変は荒々しくも静かです

そんなわたしの悲しみは
言わなきゃ誰にもわかりません


自由詩 拝啓、ワタクシ Copyright フクロネヅミ 2007-10-29 16:07:08
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