Don't sulk, baby.
氷吐

地震で潰れたのはお菓子の家だって
1976年に何が暴かれてしまったのか
その皺の無い脳ミソで考えてみると良い
世界が終わる頃には思い出せるかも

三本足のカラスが好きだったのは
時代遅れのロックンロールだったと思う
首にくくりつけてあったロープは
リボンのつもりだったんだと思う

きっとレバーが食べられないから
彼には肝臓が一つも無いんだと思う
道路の真ん中に寝転がってみたら
どこか良い所に行けるんだと思う

目が見えないと言っていたけれど
見えない振りをしているだけだと思う
夜中に目が覚めてしまったのは
きっと縫い付けられたせいだと思う

見上げた空が鉛色をしていたのは
影が溶けてしまったからだと思う
踏み潰したのも噛み潰したのも
塗り潰したのも他人のせいだと思う

僕が最後まで分からなかったのは
明後日の方向がどっちなのかって事
ここまで読んでもらって悪いんだけど
書いてきたのは全部嘘だと思う


自由詩 Don't sulk, baby. Copyright 氷吐 2007-10-26 03:12:47
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