タイムマシンがあったなら
短角牛

後悔する日があった。

その日は雨が降っていた。

小学校の給食をいつも教室の前まで運んでくれたおばちゃん。

電話ボックスで親に迎えを請う時に

覚えてる?って、急に。

忘れてたんだよな。可愛がってもらったのに。

10円いれて、ダイヤルして

もしもしの瞬間に、はっとした。

給食のおばちゃんだ。


もういなかった。

タイムマシンがあったなら。

あるでしょう?そういうこと。

今のところ、それは夢だけど。

夢のマシンがあったなら、

おばちゃんと手を繋ごう。


自由詩 タイムマシンがあったなら Copyright 短角牛 2007-10-20 23:21:51
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