63P 「短歌2」より
むさこ
ひとしきり赤子の泣き声聞えきて
蜂が屋根より高く飛び行く
入り口に蜂が二つも巣を作り
猛暑にうだる昼に飛び交う
焼けし如く川原の上手はみどりなく
川も細りて水鳥哀れ
狭庭の木の芽に花が咲しこと
今日の日記にかきしるすなり
花冷えに辛夷の花は紙吹雪の
舞う如空に向きて咲きつぐ
短歌
63P 「短歌2」より
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むさこ
2007-10-17 18:46:03
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