ラストダンス
プル式

すべてにけりをつけて
ゆっくり回りだす世界に
打寄せる思い出
消えるわけじゃない
最後にゆっくり
涙をこらえて踊る
涙色の照明に照らされ
「またね」
言葉に隠された
「さようなら」
明日のことはわからないけど
覚えてるあの日
僕らは始まって
もしかしたら
終わりの始まりだった
静かに沈む一輪の花
湖のあまりに透明に
深く沈むその悲しみに
水際に虹
幻想
そうして破綻していく
言葉と
ワルツ


自由詩 ラストダンス Copyright プル式 2007-10-16 00:37:58
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