Sunday Morning
1486 106

野菜を切る音で目が覚めた
炊飯器からは蒸気が上がっている
優しい声に誘われるように
欠伸と同時に体を起こして
山吹色のカーテンを開けた

物干し竿には雀が二羽
番を組んで仲良く並んでいる
走ってきたトラックに驚くと
向かいの団地に飛んでいった

自転車を走らせる中学生
犬の散歩をしている老人
寝ぼけ眼に映るのは
いつもと変わらない風景

食卓には白米と味噌汁
目玉焼きには目玉が二つ
パジャマを着たまま椅子に座り
君がエプロンを脱ぐのを待っている

幸せっていうものはきっと
一番身近な場所にあるんだ
そんな事をふと思った
とある日曜日の朝

朝食が済んだら
天気が良いから散歩に出掛けよう


自由詩 Sunday Morning Copyright 1486 106 2007-10-14 16:20:56
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