ア・イ・シ・テ・ル
見崎 光

忘れかけてた
ブレーキランプ
“未来予想図”は
一瞬にして
脳裏を独占したこと

蘇り始めた過去


否定し続けて過ごした年月
今更、受け入れても遅いこと
幼さの過ちが痛い

乗り越えたはずの過去


「大きくなったら」
成長途中で
空へ還ったヒト
約束も守れずに
涙だけを攫って…

綺麗な時間だった過去



新しい恋をして
新しい思いを刻んで
幸せを報告するはずだった
丁寧にしまって
丁寧に彩って
安心させるはずだった

なぜ、また、思い出させるの
愛しい過去


優しくて
心配性で
4つ年上の想い人
夢で繋がれた手の、指の感覚が
左手を温めてる

まだ消えない痕
独りで描く過去




いったいあなたは
わたしに何を
伝えたいの


思い出されるたびに
満たされる心は
触れることも出来ないヒトを
切ないほどに求めて
現実に泣いている

過去を封印する訳も訊かずに
澄んだ空を広げてあなたは





自由詩 ア・イ・シ・テ・ル Copyright 見崎 光 2007-10-13 10:40:56
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