日常を愛せたら
ゆるこ

明け方過ぎの国道で
辛うじて歩いている
あたしの足は優しくなれているのか
国境を探している
 
壮大なサウンドの中
口ずさんだ蛍光灯
静かな空気が痛みに変わる
地平線はどこにある
 
ジーンズに捻り込んだ日々を
半透明の膜で隠して行く
白い息が空を舐める
諦めの悪い心臓がまだ高鳴ってる
 
 
(ここで終われば)
 
 
綺麗にまとまるあたしを思う
身に付けた偽善は、もう剥がした
神経さえいらない
ここに刻む永遠みたいななにか
 
 
(液晶の君が笑う)
 
ナイフに映る朝日
溶け始める時間
ここに埋まる
そして産まれる
 
 


自由詩 日常を愛せたら Copyright ゆるこ 2007-10-13 01:31:31
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