手錠
Rin.




与え合うものは痛みと欲の痕。左手どうし繋がれていた


口付けて錆びつくほどに探るのは求め合うたび変わる鍵穴


枷を引く。ひとつのふりをしたほうが
軽くなるなら脱げるうすぎぬ




闇果てぬ。世界が聴(ゆるし)に咽ぶ朝 
壊れた手錠の片輪が揺れる




短歌 手錠 Copyright Rin. 2007-10-13 01:11:35
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