秋が夕暮れ
雨宮 之人
夜の底へ
冷えて低く這う空気
くるぶし辺りを撫ぜて
そんな空気が僕は大好きで
まるで終わらない空を背景に
風に、ささやかな歌声が、乗って
それは、愛?
確かめるすべを僕は知らない
あくまで優しい一日
時は、過ぎる
夢を、見た、夕焼けの空
神社の境内で
欠伸
(
あくび
)
した猫
どこまでも、終わらないみたいな空がそこにあって
彼はそこで、ニャァ、と、鳴いた
自由詩
秋が夕暮れ
Copyright
雨宮 之人
2007-10-12 19:59:36
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