凍りついた夜
真山 仁美

身も心も凍えるような夏の夜の吹雪
私は冷たく心を凍らせて誰にも進入できない氷壁を作る
きっとその方がいい
硬く凍りついた氷壁は傷つくことを知らない
冷え切った氷塊は心を麻痺させて痛みを忘れさせるから
私の心を凍らせて・・・・その冷たい視線で
私の心を凍らせて・・・・その冷え切った態度で
私もそれに答えるから
涙を凍らせて君のもとを去るから
・・・だから・・・だから・・・
この寒い月夜をもっと輝かせて
私が見えなくなるほどもっと輝かせて
私が消えてしまうくらい
輝かせて、君が好きなあの月を


自由詩 凍りついた夜 Copyright 真山 仁美 2004-06-06 09:47:27
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