Tetrastich
みへき渉
Tetrastich《仏》四行詩
* * *
君にその言葉が必要で
それを言ってあげられるのが僕なんだったら
飛んでいってでも伝えるよ
だってそれこそが僕の使命だから
* * *
神様の囁きに聞こえた。
その言葉は強く光って、
びゅうっと高速で駆け抜けていった。
「もう誰も信じなくっていいんだよ」
* * *
あたしは あきらめた
いつだったか どこかで
伝えることを あきらめた
それも 自分を守るために
* * *
覚悟は決まった。
あとは、
心に重石をつけるだけだ。
ゆらゆらと揺れないように、括りつけるだけだ。