こんな朝に
唐草フウ

おかあさんがね
はじめてかぜをひいたとき
3さいだったわたしは
すごくしょっくだった

ちきゅうがまっくろになりそうで
よるばっかりになりそうで
とにかくこわーくなって
なんとかせないかん!って
なんかせないかん!って

ずーっとおねがいしたもん、そらに
なかなかったもん
いいこにしてたらなおるって



おかあさんは
ずっとずっといるっておもってたから

おちゃ(むぎちゃ)をいれただけだったけど
ありがとうっていってもらった
ちょっとほっとした


***

あれから
母もやっぱり人間だという出来事に
何回かぶつかって
心配性なわたしのほうが パニックになったときは
逆に励まされたりして
そんな度にまだまだ
かなわないなって思ったり

それでもわたしの手を必要だといってくれて
ありがとう

いてくれるだけでいい、って泣いてくれて
ありがとう

***


わたしはいつも
みんなげんきでいてほしいだけだよ
からだがうごかないとつらいって
でもそれはみんなやさしいことじゃないって
だれもがしってるからこそ





未詩・独白 こんな朝に Copyright 唐草フウ 2007-10-10 09:57:03
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