レインボー・シャドー
唐草フウ
虹の消えるように
面影もまた いつか薄まってゆく
さみしさよりも
そこにあるのは 何
つかめないのに、いとしくて
「思わず」シャッターをおす
早くしないと はやくしないと
ありがとう の言葉さえも
空に浮かべばすうっと消えて
耕した分だけ
いつか失う
ひらめいたぶん
からだの血はながれる
船はにじをおっていきました
ずっとずっと漕いでいきました
渦の巻く沖までも
それはあまりにきれいだったから
船は どこへ
海は飲み込んでしまったぶん
大きくなってしまうのでしょうか
海は
虹を忘れないで
これからも探しつづけている
成し遂げても貫けない
不可能で不条理な約束は
虹のよう