せめて空なんて飛ばずに
佐藤伊織

前に来たときは

僕の知っている
道だった。



やがて

僕の友達が
やってくる
さよならをいいに



友達は
この道を行くのだ


さよなら

さよなら



心で呟く声も
小さくて

聞き取ることが
できない


彼は一人で
いったのだ



せめて空なんて
飛ばずに

歩いていけよ



歩いていけよ


自由詩 せめて空なんて飛ばずに Copyright 佐藤伊織 2007-10-08 01:12:53
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さみしさの詩集