ススキよ、ススキ
美砂



風に
揺られる
けして
折れることはなく
風に揺られる

しなって
しなって
狂ったみたいに
しなって

風のないとき
やわらかな光に
輝けば

大昔から伝わる
秋の化石のようだ
道ばたの寂しさを
ぜんぶ集めた
結晶のようだ

風がふけば
その寂しさが
飛び散るのか
こちらの胸に
こだまする

ススキよ、ススキ
無常とは
永遠のことだろうか?





未詩・独白 ススキよ、ススキ Copyright 美砂 2007-10-07 22:17:13
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