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風音


彼岸花が
血のように赤く

けど
金木犀は
甘く甘く

秋桜が
可憐に揺れる


雪がたくさん積もって

大きな雪だるまも
雪うさぎも作った

手が霜焼けになって

桜の花の下
花びらが散るのを
ずっとずっと見てた
花びらに埋もれた
真っ白な地面を

向日葵の夏
新緑のなか
長い長い散歩をした
薄緑の葉が揺れて
清冽な風が吹いて

また秋がきて
1年過ぎても

振り向いてさえくれない
あのひとが

やっぱり好き


自由詩 カレンダー Copyright 風音 2007-10-06 21:52:56
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