堂々巡り
まりも

「人肌恋しくて、電話したの」

あなたは鼻で笑ったけど

口角を片側だけ上げて笑う

いつもの顔してるって わかってる

誰でもいいわけないじゃない

声聞きたくてさ ほんとに


なんとなく相手してくれて ありがとう

スカイプつなげてチャット画面開いたまま

放置されてるってそれも知ってるけど

なんとなくつながってることに安心して

それだけで救われてしまう私は

これから先、いい恋なんてできない気がする


叶わぬ恋かどうかも確かめもせずに

ずるずる微妙な距離を保ってもう何年も

あなたになんとなく救われて今までやってきてる


もしあなたにもう一度アタックして

万が一私の方を向いてくれたとして

それが一番の望みなのかどうかも わからないし

すっぱり友達と割り切って切り替えて

新しい恋に邁進したいのかどうかも わからない


わかりたくないし わかろうとしてない


だってどんな人と付き合ったって

あなたのこと思い出すし あなたに会いたいって思うから

それで会ったらほっとして 落ち込んでたこと忘れて元気になれて

いままでだって そうだったから 

だけどアタックして砕けてもう二度と

連絡取れなくなるのなんてもっとイヤだし


このまま後何年もずるずる微妙な距離保っていくのかな




でも、あなたが結婚するとか聞いたらあたし

何かをすっごい後悔するとおもうの

それだけは絶対そうだとおもうの


未詩・独白 堂々巡り Copyright まりも 2007-10-06 01:03:23
notebook Home