秋三首
宮市菜央

秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる

顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音

体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今


短歌 秋三首 Copyright 宮市菜央 2007-10-05 00:44:17
notebook Home