一行詩十篇(滅びゆく民)
板谷みきょう

伝えきれない切ない想いを 見付けて欲しくて…

地下街を歩き回る雨でも不思議 恋し空

もっと静かに傷の癒えるのを待とう どうせなら一緒がいいな

いついつにどこどこで…って。いつも言えたら素敵なのに

はき違えとすれ違い 報われない優しさに

埋められない想いだから 何度でも「愛してる」

伝える想いは 誰とも競い争わない 深く静かに呟こう

「くちびるさむし あきのかぜ」想い馳せるは君のぬくもり

明るい世界を あてどもなく 滅びゆく民の 放浪う

つれづれなるまま 絡まり繋がる指に 宵闇の細き月影


自由詩 一行詩十篇(滅びゆく民) Copyright 板谷みきょう 2007-09-30 20:01:32
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