運搬者
短角牛

たいしたメッセージを持って僕が言葉を綴れば

誰かの心に響くかもしれない。でも

僕が1番知りたいのは

むしろ、何が届いたのか。

電話で寂しいと伝えたら、きっと

とんでもなく遠くの君には重い荷物が届いて、

はからずも僕の何かが軽くなる。

言葉はまろやかに輸送する。

荷物は速やかにのしかかる。

何が届いたのか。そして

正しかったのか。それが問題で

まさに運搬者は、哲学の筋肉を躍動させている。


自由詩 運搬者 Copyright 短角牛 2007-09-30 01:59:27
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