水を含んだような眼に(投影する、過去)
まっすぐ見れなくて
(代わりに)シャッターを切った
遠くの方で耳鳴りがする
死んでしまった(呼び出し音)みたいな
規則的なリズム
(血液が錆びてしまうから注射は嫌い)
(一度、一度だけでいいから、どうか)
アルコールに弱い体で(海底へ沈む夢に)
何を託せば正解だったんだろう
電話が鳴っているのに受話器が見当たらない
夢だと分かっているのに轢死した犬猫の残骸をかき集める
忘れさせてくれる/掌/が/欲しい/と/(夢)/見た、幼さ。
水を含んだような眼に、煙草の煙は似合わなかった。
一度でいいから、名前を呼んでみたかった。