うなじにそっとキスをして。
空 春色


私が 君の 鎖骨が好きなように

君は 私の 背中が好きだ。


「後ろ向いて。背中見せて。」


いつものように 君が 云う。

私は 彼に背を向け 服を脱ぎ 鍵を外す。

いつものことなのに 慣れないし 恥ずかしい。

視線を感じ 体が熱くなるのが自分でもわかる。



「綺麗だね。」


って 君が云う。

優しい手のひらで その背中を優しくなでると 

後ろから包み込むようにそっと抱きしめてくれる。


「僕だけのもの」


って云ってるように感じる温もり。

私は 後ろから抱きしめられるのが好き。

すべてを受け入れてもらえてるようで。







自由詩 うなじにそっとキスをして。 Copyright 空 春色 2007-09-21 10:37:24
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